初台長唄教室

長唄とは

唄と三味線で演奏する
近世邦楽「江戸長唄」の世界。

当教室で学んでいただける「長唄」とは、歌舞伎や日本舞踊などで演奏される、江戸時代の伝統的な音楽です。
唄と三味線、お囃子で奏でる長唄は、三味線音楽のひとつで、正式名称を江戸長唄といいます。

現代では主に歌舞伎や日本舞踊の音楽として聴くことができます。
昭和の頃には女の子のお稽古ごとや男性の嗜みとして、ポピュラーな習い事のひとつでした。

江戸の言葉と曲に触れ
色褪せない音楽を奏でる

長唄で演奏する唄の歌詞は、主に江戸時代に作られたものです。現代語よりも古い言葉で唄われますが、古典の古文などに比べれば、内容は現代人にもわかりやすくなっています。

長唄は楽曲により曲調も様々です。リズミカルでノリのいい曲や、豪快で荒々しく力強い曲。優雅でしっとりとした美しい曲などバラエティ豊かです。

伝統音楽というと、ゆっくりとしたイメージを持たれがちですが、多彩で魅力的な曲調は、現代人も楽しませてくれます。

聴きごたえも
演奏し甲斐もある「長」唄

長唄の曲にはどれも物語性があります。
例えば長唄で代表的な「松の緑」は、吉原の遊女の見習い(禿)が、立派な太夫に成長して幸せに暮らせるようにと祝い願う曲です。
「末広がり」は狂言を題材に、家来がご主人の恋のおつかいでうっかりミスをしてしまう、コミカルな明るい曲です。
有名な曲では、「勧進帳」「越後獅子」「娘道成寺」などがあり、歌舞伎の演目でも広く知られています。
真っ赤な長い髪をつかんで頭ごと振り回すシーンの有名な「鏡獅子」や「連獅子」も長唄です。

舞台音楽としての面もある長唄は、「長」唄というだけあり、一曲の演奏時間が長く平均で15分~20分程度。
聴きごたえがあるとともに演奏し甲斐があり、唄も三味線も演奏後には大きな充実感を得られます。小唄や端唄、民謡とはまた違った楽しみ方ができるのが、長唄の最大の特徴です。

楽器と道具のご紹介

お稽古について

当教室では、どなたでもお気軽に長唄の魅力を知っていただきたいと思っています。初心者の方でも学びやすいシステムですので、気軽に始められます。

在籍している生徒さんたちも、ほとんどの方が全く初めての状態から始められています。「なんとなく三味線に憧れて」「日本の唄をうたってみたくて…」という興味から、お子様からご年配の方まで男女問わずお越しいただいています。

また三味線や長唄の経験者の方も、当教室をご利用いただいています。経験者の方には、習熟度に合わせたお稽古をいたします。通われていた教室や、その教室で習ったことをお教えください。